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岐阜の山・里で見かける猛禽類(ワシ、タカ)です

①ツミ

猛禽の中で最も小型の種、全長オス27cm、メス30cm。翼開長50-63cm。平地から山地の森林に生息する。
食性は動物食で、主に小型鳥類を食べるが、爬虫類、小型の哺乳類や昆虫類を捕食する。

②チョウゲンボウ

ハトくらいの大きさで全長30-40cm。翼開長65-80cmになる。
農耕地、原野、川原、干拓地、丘陵地帯、山林など低地、低山帯から高山帯までの広い範囲に生息する。ネズミや小型の鳥類、昆虫、ミミズ、カエル等を捕食する。

③ハイタカ

全長はオス約32cm、メス約39cm。低地から亜高山帯にかけての森林や都市部に生息する。食性は動物食で、鳥類や昆虫類などを空中または地上で捕食する。

④ハヤブサ

全長はオス38-45cm、メス46-51cm程度である。自然界でのハヤブサは、河川、湖沼、海岸などの周辺に生息する。人が建設した高層ビル群での営巣例も確認されている。食性は動物食の猛禽類で、主にスズメやハト、ムクドリ、ヒヨドリ等の鳥類を捕食する。

⑤サシバ

全長は、オスはおよそ47cmでメスはおよそ51cm。翼開長105cm-115cm。
日本では4月ごろ夏鳥として九州、四国、本州に渡来し、標高1,000m以下の山地の林で繁殖する。本種は鷹の渡りをみせる代表的な鳥である。秋の渡りは9月初めに始まり、非常に大きな群れを作る。
主にヘビ、トカゲ、カエルといった小動物、セミ、バッタ等の昆虫類を食べる。
稀にネズミや小型の鳥等も捕らえて捕食する。

⑥オオタカ

オスの全長約50cm、メスの全長約60cm、翼開長約100-130cm。
平地から山岳地帯にまで生息している。飛翔能力が高く、中小型の鳥類(ハト、ヒヨドリ、カモ等)や小型哺乳類(ネズミ、ノウサギ、イタチ等)を空中あるいは地上で捕らえる里山の猛禽類である。

⑦ノスリ

全長50-60cm。翼開長100-140cm。オスよりもメスの方が大型になる。平地から山地の森林に生息する。群れは形成せず、単独もしくはペアで生活する。
食性は動物食で、昆虫類、節足動物、陸棲の貝類、ミミズ、両生類、昆虫類、鳥類、小型哺乳類等を捕食する。

⑧ハチクマ

全長57-61cm。メスの方がやや大きい。他の猛禽類と比べて羽は短く、首が長い。日本では初夏に夏鳥として渡来し、九州以北の各地で繁殖する。
丘陵地から山地にかけての森林で生活する。食性は肉食で、夏にはスズメバチ類やアシナガバチ類の幼虫や蛹を主たる獲物をし、コガタスズメバチのような樹上に営巣するハチのみならず、クロスズメバチやオオスズメバチなどの地中に営巣するハチであっても、巣の真上から足で掘り起こし、捕食してしまう。
秋から冬にかけては昆虫類や小鳥、カエル、ヘビ等の動物も捕食する。

⑨ミサゴ

全長54-64cm。翼開長150-180cm。雄雌ほぼ同じ色彩で、背中と翼の上面は黒褐色、腹部と翼の下面は白色で、顔も白く、眼を通って首に達する太い黒褐色の線が走る。後頭部に小さな冠羽がある。嘴は黒く、脚は青灰色。主に海岸に生息するが、内陸部の湖沼、ダム、広い河川、河口等にも生息する。水面をゆっくりと低空飛行し獲物を探す。春・秋の渡りの季節には長野県などの内陸部を移動する個体が観察される。食性は肉食性で主に魚類を食べるが、爬虫類、鳥類、貝類を捕食することもある。

⑩トビ

タカ科の中では比較的大型であり、全長は60-65cmほどで、カラスより一回り大きい。翼開長は150-160cmほどになる。郊外に生息する個体の餌は主に動物の死骸やカエル、トカゲ、ネズミ、ヘビ、魚などを捕食する。都市部では生ゴミなども食べ、公園などで弁当の中身をさらうこともある。

⑪クマタカ

全長オス約75cm、メス約80cm。翼開長は約160cmから170cm。日本に分布するタカ科の構成種では大型であることが和名の由来(熊=大きく強い)。森林に生息する。飛翔の際にあまり羽ばたかず、大きく幅広い翼を生かして風を捕らえ旋回することもある。基本的には樹上で獲物が通りかかるのを待ち襲い掛かる。獲物を捕らえる際には翼を畳み、目標をめがけて加速を付けて飛び込む。食性は動物食で森林内に生息する多種類の中・小動物を獲物とし、ヘビ等も捕獲、あまり特定の餌動物に依存していない。また森林に適応した短めの翼の機動力を生かした飛翔で、森林内でも狩りを行う。

⑫イヌワシ

全長75-95cm、翼開長168-220cm近くになる。
断崖や大木の樹上に木の枝や枯草などに組み合わせた巣を作る。食性は動物食で、哺乳類、鳥類、爬虫類動物の死骸などを食べる。日本ではノウサギ、ヤマドリ、ヘビ類が主で、まれに小鹿やサルを捕獲。